ギャラリー 2014 小学4年生

・地域行事で凧を引く人の後ろ姿がたくましく描かれています。4年生は外への意識が広がる時期ですが,この絵は大人や行事へのあこがれから自分の夢に繋がっていることも感じさせます。

・いつも見慣れたランドセルをもとに,部分部分に想像力を働かせて描いています。すべり台やスノーボードをしている人をランドセルに配し,夢が広がっています。

・大玉送りの絵です。臨場感あふれるのは,作者が大玉送りした楽しい体験を思い出しながら描いたからです。この絵は単に再現ではなく,手の感触まで感じさせています。

・言葉と造形がコラボレーションしています。自分で作った物語が浮かんで絵となり,それがコラージュなど様々なモダンテクニックとともに相乗効果を出しています。

・掘り進み版画は一版で色刷りのきれいなものができます。この作品は蝶と花のバランスや構図が素晴らしく,極彩色の蝶が生き生きと舞っています。ダイナミックな作品です。

・イルカが勢いよくジャンプして,今,まさに鼻先がボールをポンと叩こうとしています。緊張感や躍動感が感じられ,波しぶきや風の音,お客さんの歓声まで聞こえてきそうな爽やかな絵です。

・とてもユニークな構図です。水泳大会の様子でしょうか。まっすぐ伸ばした手と背中が緊張感を表現しています。作者の気持ちや臨場感がそのまま伝わってくる作品です。

ギャラリー 2014 小学5年生

・作者は山の中で自分をとらえ,作者が見つめている心象風景になっています。また山中の空気感まで表現しています。10歳,11歳の絵とは思えないほど,描かれている内容は深いものがあります。

・授業の中でポーズをとり,それを日常のどの場面に当てはめるかを考えて表現しています。トランペットを吹いている様子をあえて描かず,そこに自分を配しています。楽譜もアクセントとして素敵です。

・この田植えの絵は積み上げ式で描かれた絵です。まだ植えていないところに自分の姿が素敵に映っています。自分で観察したものと実際をうまく構成しています。

・自分で演奏したところを絵に描いています。手の様子やひだのジャバラのずれ,また表情が素晴らしいです。一般的に輪郭線をペンでなぞってしまうと滲んでしまいがちですが,鉛筆と水彩の相性がいいです。

・とてもおしゃれな感覚です。線だけでまとめるのは難しいことですが,自分の住んでいる町並みを再構成し,絵としてまとめています。家も緑でまとめ,屋根にアクセントの色を配しています。

・自然の植物に対しての愛情を感じさせます。学校に対する愛情も一筆ごとに表れている誠実な絵です。木々をよく観察して丁寧に描き,着色を丁寧に行っているところも素晴らしいです。

ギャラリー 2014 小学6年生

・逆光の様子をうまく描いています。テーマ性があり,色調にも工夫が見られ,仲間と手をつないでいる様子を小学生が表現できている驚きがあります。まるで写真のようで,一筆ずつに心がこもった絵です。

・教室の様子がきめ細やかに描かれています。この絵は単に細かいだけではありません。教室に対する作者の愛情表現が感じられます。歴史の勉強場面は見ていて飽きることがありません。

・学校の下足箱がいきいきと表現されているのは驚きます。靴箱一つ一つが丁寧に描かれ,見ていて飽きることがありません。色と形で見ている側に学校の楽しさやリズム感を見事に感じさせます。

・中央左の女の子の楽しげな会話の様子を表現することに成功しています。画面に女子トークが楽しげに表現されています。教室の隅々まで細かく表わされ,作品全体に自己肯定感が漂っています。

・見事なアイディアです。ステンシル版画の作品を大きな紙面に配置して,凧に見立て,大きな画面の中の作者が凧揚げをしています。周りにもステンシル技法が見られ絵の一体感が図られています。

・6年間学んだ校舎の長く続いた廊下を丁寧に描いています。廊下に差し込んでくる光の感じや掲示物もよく描かれており,物静かな中にも気持ちをしっかりと込められている絵です。

・6年生の描いた創造の絵ですが,生活の場面から発展して描かれたものです。空想から生まれた,この楽しい作品は,木琴の入れ方や花の入れ方も構図として巧みであり素晴らしいです。


中越美術教育研究会


中越教職員美術展


新潟県美術教育連盟


2011関ブロ新潟大会