ギャラリー 2010 中学1年生
想像や夢の世界をテーマに構成された作品です。ビビットな配色とおだやかな色の使い方がすばらしい効果をもたらしています。
中学生に秘められた写実の実力を発揮しています。確かな技術をもっていることが、この絵から伝わってきます。アンテナやブラインドなどの建物の細部にまでわたる描き方から、作者の誠実なまなざしを感じます。
漢字から受けたイメージをバランスよく表現しています。かんざしや扇子などのモチーフの取り入れ方も作者の鋭い感性を感じさせます。
ギャラリー 2010 中学2年生
「自分を取り巻く周囲の環境」を冷静につかもうとしている視線を感じます。電線や道路標識などの絵のなかで整理した表現と家の中に乾されている洗濯物などの表現に客観的にとらえる姿勢を感じます。日差しと陰の表現も美しく、作者の誠実な姿勢を強く感じます。
思春期の揺れ動く気持ちを見事に表現しています。手の表情のつけかた、絵の具の使い方に魅力を感じます。「画面から飛び出してくる手は何をつかもうとしているのか」見ている人に問いかけてくるようです。
自分の内面を白と黒のモノトーンで効果的に表現しています。ニードルなどの道具を使い、豊かな表情の線がその粗密や濃淡によって構図的にも不安な様子を静かに表現しています。
ギャラリー 2010 中学3年生
宇宙空間に浮かぶ未来的な将棋盤の上で自分の人生の一手を決めるような印象が強く伝わって来ます。立体感の表現や透視図法、そして絵の具の使い方など中学校三年間の学習が集約された作品です。
何気ない学校の風景を光と空気を使って巧みにとらえた充実した作品です。的確な観察力と水彩絵の具の効果的な表現で観察力と表現力を調和させた見事な作品です。
微妙な色彩の変化を生かして構成されています。楽しいモチーフがバランスよくレイアウトされており、チョコレートの甘さや舌触りまでが、見ている人に伝わってくるようです。素直な視点と描く楽しさが伝わってきます。