ギャラリー 2019 小学4年生
審査講評 群馬大学 教授 林 耕史 第55回 新潟県中越教育美術展
会長賞 長岡・上組小学校 野口 旬
・独特の視点・構図に驚かされます。今まさにショットしようとしている臨場感があります。顔や体の影,腕やひざの曲げ具合は実に的確です。きっとショットも決まったことでしょう。
新潟日報社賞 燕市・吉田北小学校 藤井 柚希
・大好きな犬をしっかりと抱きかかえる左腕が印象的です。自分の顔を見ることもなく,うなだれる犬の顔が切ないです。多くの説明を必要としない描きぶりが,一途な気持ちを強めています。
研究会賞 長岡・川崎小学校 五十嵐 健太
・息詰まるリレーのバトンタッチのシーンです。1番大きいのが自分の姿でしょうか。しっかりと握りしめたバトン,振り上げられた足がレースの激しさを伝えています。力強い絵です。
研究会賞 燕・大関小学校 坂田 ひらら
・マラソン大会で今まさにゴールしようとする姿が楽しそうに描かれています。さらに注目したのは,ゴールテープのこちら側で,迎えようとしている人たちです。大好きな家族が手を挙げて迎えています。
研究会賞 燕・分水北小学校 武内 瑞生
・「がんばれニッポン!」声援が聞こえてきそうなサッカーの試合です。シュートを打っているのが瑞生さんでしょうか。ロケットのような弾丸シュートが火を吹いています。エネルギーがあふれる絵です。
ギャラリー 2019 小学5年生
審査講評 東京造形大学 教授 山田 猛 第55回 新潟県中越教育美術展
会長賞 南魚沼・塩沢小学校 杉山 誇和
・旅先で家族との思い出が,にじみ出てくるような構図です。木造の家の木目や屋根の瓦,コンクリートの壁など何気ない所も丁寧に描かれていて,優しい眼差しがうかがえます。
新潟日報社賞 長岡・上組小学校 梶山 貴透
・放ったボールがゴールに入るかどうか,息を殺して見つめる場面が劇的に構成されています。体育館の床や壁の表情が独特で,一層緊張感が伝わってきます。
研究会賞 新潟・木崎小学校 三善 夏菜子
・楽しかったキャンプファイヤーを,友達と一緒に振り返っている様子が伝わってきます。人物やノートを斜めに描き入れるダイナミックな構成で,笑い声が聞こえてくるようです。
研究会賞 燕・小中川小学校 清野 朝日
・バトンを渡す相手への思いが画面いっぱいにあふれ,独自の視点でインパクトのある構成になっています。バトンを渡そうとする必死な気持ちが表れていて,運動会の声援が聞こえてきそうな絵です。
研究会賞 三条・森町小学校 齋藤 陽太
・田植えをしたときの体験を基に描かれています。身をかがめて植える姿を画面いっぱいに大胆な構図で表しています。苗の根を細やかに描くなど,丁寧に植えようとする気持ちまで伝わってくる絵です。
ギャラリー 2019 小学6年生
審査講評 東京造形大学 教授 山田 猛 第55回 新潟県中越教育美術展
会長賞 南魚沼・おおまき小学校 廣田 真優
・視点のユニークさと構図の大胆さが目を引きます。窓を通した風景とステンドグラスのコンビネーション,部屋の中の暗さと外の明るさとの対比が,作品を魅力的にしています。
新潟日報社賞 長岡・上組小学校 永見 勇人
・見なれた町の眺めを大胆な構図で表しました。錆びた橋に対する山や川の壮大な景色の対比により,魅力的な構図になっています。橋の欄干を平行に描かない点や,川の流れに反射を入れる点など工夫が見られます。
研究会賞 三条・栄北小学校 酒井 翔空
・空間表現がすばらしいです。階段を上り下りする場面だけでなく,その奥まで感じられます。建物の内側と外側の対比もこの絵の魅力になっています。階段の途中で話している二人の人物の配置から,日常の学校生活のドラマが伝わってきます。
研究会賞 五泉・愛宕小学校 石本 美樹
・木目を表した背景に,輪郭だけを形取り透明に見えるランドセル,マジックや筆を使って描くなど,オリジナリティーがあります。独自性を追求した作品です。
研究会賞 燕・燕東小学校 澁木 斗夢
・教室での何気ない一コマが丁寧に描かれています。机や椅子,黒板など一つ一つ色を変え,魅力的な画面構成になっています。教室でのドラマが感じられ,会話の吹き出しをつけたくなるような作品です。
研究会賞 柏崎・剣野小学校 橋 波哉斗
・何気ない町の風景を,深い眼差しで丁寧に表現しています。坂道の曲がり方が全体の動きをつくっています。道路が草木と町を隔てる重要な役割を果たしています。葉っぱやガラス越しのカーテン,トタンの錆びなども丁寧に表現しています。